みんな元気になる福祉避難所

プロジェクトの背景と趣旨

みんな元気になる福祉避難所

「みんな元気になる福祉避難所」はクラウドファンディングで資金を集め福祉
避難所を整備する、自治体と市民による協同防災プロジェクトです。
お年寄り、障がい者、妊産婦、赤ちゃんなど、災害が起きた時に自分の力だけ
では生活できない人が安心して暮らせる福祉避難所を強化して命を守ります。

予想避難者数

毎年のように水災害や土砂災害が発生している日本。
避難者数は、東日本大震災で40万人、熊本地震では18万人でした。
必ず起きると言われる国難級災害、首都直下地震では700万人、
南海トラフ地震では950万人になるとも言われています。

福祉避難所数

全国に福祉避難所数は20,185施設※設置されているものの、
その設備は不十分で、訓練もほとんど行われていないのが実情です。
このままでは、多くの災害関連死の発生が懸念されます。
※現在内閣府調査より:2016年10月1日現在

福祉避難所キットと人材

全国の1,741市区町村が福祉避難所に必要な設備を整え、適切な訓練を行い、
災害時には被災地に福祉避難所キットと人材を送り込むことができれば、
多くの命を救うことができるでしょう。

あなたのまちにも、安全な福祉避難所を。
災害大国ニッポンの安心安全のために、支えあいのネットワークをつくりましょう。
ご協力をお願いいたします。

概要とオリジナルキットについて

プロジェクトの仕組み

「みんな元気になる福祉避難所」は
自治体を主体としたクラウドファンディングにより、
福祉避難所の強化を推進するプロジェクトです。
緊急時の生活に不可欠な設備と、
適切な運営に必要な訓練・研修といった
ハードとソフトの両面から整備を支援していきます。

オリジナルマニュアルの制定

その地域や施設に最適な運営方法を制定するために、専門家による研修とトレーニングを実施。
責任者不在でも避難所の開設・運営を短期間かつスムーズに行うための
「指示書」「コミュニケーションボード」などを運営マニュアルとしてまとめていきます。

STEP1
研修
STEP2
作成+トレーニング
STEP3
完成
お届け
マニュアル

キット
マニュアルとキット

外部給電器

発災時の避難所における停電に備えるための給電器。
精密機器に適した交流波形の乱れが少ない「きれいな電気」を供給します。
他の地域から電気自動車やPHEVでかけつけ、給電による支援を行うことも可能です。

HONDA Power Exporter 9000<

HONDA Power Exporter 9000

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バリアフリーのトイレ

仮設トイレの設置を待たずに即稼働できるポータブルトイレ。
自動ラップ式なので避難所を清潔に保つことが可能です。

バリアフリーのトイレ

避難所案内表示ステッカーセット

避難所を混乱なく迅速に開設するためにの案内ステッカーセット。
必要な場所に貼っていくだけで、避難所内の誘導サインとして機能します。

避難所案内表示ステッカーセット
  • ・避難所内案内表示シールセット
  • ・ホワイトボードシート
  • ・模造紙
  • ・筆記具

カンバン

すぐに福祉避難所だと視認できる、非常事態に使用する大きなカンバン。
ロール式なので収納、持ち運びに便利です。クラウドファンディング協力者の名前も入ります。

看板

発起人からのごあいさつ

鍵屋 一 かぎや はじめ

一般社団法人 福祉防災コミュニティ協会 代表理事

このプロジェクトのミッションは、福祉避難所を支え合う全国ネットワークを整備することです。ミッションを達成するため、3つのゴールを設定しました。
第1は、人材育成研修と福祉避難所マニュアル作成です。
第2に、福祉避難所開設キット、水のいらないバリアフリートイレ、精密器具にも使える給電機の整備です。
第3に、被災地と支援者を結ぶコーディネータです。
資金確保はふるさと納税。返礼品はモノではなく「いつか誰かの命を救う」こと。ふるさと納税を、社会課題解決の切り札として活用することを提案いたします。

石川淳哉 いしかわじゅんや

一般社団法人 助けあいジャパン 代表理事

災害時、自分では逃げられない人がたくさんいます。一人では避難生活を送れない人がたくさんいます。ここ日本に、そんな人々をみんなでカバーし、快適に過ごせる福祉避難所を全国どこでも速やかに開設・運営できる仕組みを実現させましょう。

国崎 信江 くにざき のぶえ

一般社団法人 危機管理教育研究所 理事長

    

被災地で支援活動をしていると若い人は多少我慢できても、高齢者や障がい者、赤ちゃんや母親には我慢できないことがたくさんあります。足を伸ばして寝られる、きれいでバリアフリーなトイレがゆっくり使える、痰を取る器具が使える、お湯を沸かせてミルクを作れたり、身体を拭けるなどなど。
自宅の近くの福祉施設や保育園でこのような設備が整っていたら、どんなにうれしいことでしょう。被災生活を健康に過ごすために福祉避難所の整備は欠かせません。愛と勇気にあふれるこのプロジェクトを自治体や市民のみなさまと一緒に進めることを心から楽しみにしています!

応援団からのメッセージ

浅野 史郎 あさの しろう

神奈川大学 特別招聘教授

大災害発生時に障害者や高齢者の命を救う。この目的達成のために福祉避難所にちょっとした設備・機器が必要です。何よりも大事なのは人材の育成です。それを実現するプロジェクトを応援します。あとひと踏ん張りです。

原口 兼正 はらぐち かねまさ

元セコム株式会社 代表取締役 社長

女性が元気に働ける企業は男性も元気になる。このプロジェクトで災害時に女性、赤ちゃん、高齢者や障がい者が元気になる福祉避難所を実現できれば、一般の避難所でも大勢の人を元気にできるに違いない。心から応援したい。

林 春男 はやし はるお

防災科学技術研究所 理事長

防災科学技術研究所は「生きる、を支える科学技術」をモットーに、災害時には、直ちにクライシスレスポンスサイトを立ち上げ、被災地情報を社会に提供しています。「みんな元気になる福祉避難所」も、生きる、を支える仲間として応援しています。

中林 一樹 なかばやし いつき

首都大学東京・東京都立大学名誉教授

高齢化で自助、共助が弱くなり、公助が追い付かない日本では、地域のあらゆる力を総動員して取り組む「地域総働の防災力」がカギです。そのためには、事前の地域総働の仕組みと実践が不可欠です。「みんな元気になる福祉避難所」は、その核となるものではないでしょうか。

福和 伸夫 ふくわ のぶお

名古屋大学減災連携研究センター長・教授

災害は社会の弱点を襲ってきます。場所、施設・設備、仕組み、そして人の弱点です。危険の回避、多重の仕組み、耐震化、自然を畏れる心が大切です。災害時に多くの困難を受ける配慮が必要な方々のために、平時に福祉避難所を整備することはとても大切です。

目黒 公郎 めぐろ きみろう

東京大学 教授

単独の市町村や都道府県による対応が困難な規模の災害が多発しています。災害時と平時の地域と全国規模の問題を、「お互い様の精神」に基づく助け合いと地域の思いを支援する「ふるさと納税」によって解決しようとするこの取り組みに賛同します。