「市民は劣悪な環境下に置かれ、限界を超え危険な状況です。
女性はうずくまり、子供は泣き、年寄りは運ばれ、もう地獄です。トイレをください!」
※トレイの支援要請に添えられた写真
2024年1月2日、悲鳴に近いトイレ支援要請の連絡。
「地獄」という言葉で窮地を伝えてくる時、多くの場合、電話先の方は泣き崩れていきます、男性も、女性も。
左は、支援要請時に添えられた写真です。
女性や子供は、排泄の上に排泄を重ねることはできず、入室することなくドアを閉め、元いた場所に戻り、尿意・便意を堪えてしまいます。
被災地のトイレ問題を伝えようと、写真をテレビ局等に提供しますが「映せません、チャンネルを変えられてしまうので。」
災害時のトイレ問題は、テレビで映せない位、人としての「尊厳」を傷つけます。
犯罪リスクも抱える暗く危険なトイレ環境。
女性や子供は、この暗がりを歩いてトイレに行き、暗闇の中で用を足せるでしょうか?
※能登半島地震|夜の避難所の様子
災害時にトイレを控えてしまう理由は、劣悪なトイレ環境だけではありません。
写真は、ある避難所の光景です。
停電で辺りは真っ暗、左側が派遣されたトイレトレーラー、右側に見えにくいですが仮設トイレが並んでいます。
停電時に起こるこのような状況も、トイレを我慢する原因になってしまいます。
本当に残念なことですが、阪神淡路大震災でも東日本大震災でも、トイレ周辺で数多くの性犯罪が発生しており、暗がりのトイレはその温床になるリスクを抱えています。
毎日当たり前にできた排泄が、突如、当たり前にできなくなった時、
人や地域、社会活動に深刻な影響を与え、そして被災者の命や尊厳の問題となります。
せっかく災害から逃れても、避難生活で失われてしまう命があります。
停電・断水・下水道破断でトイレは使えなくなり、被災者は尿意・便意を堪えるため飲食を控えてしまい、体調を崩す人が後を断ちません。
災害時にトイレが使えない、控える、我慢する、それは命と尊厳の問題を深刻化させていきます。

